保存期間のあるものを処分される前に確保する

 

 

病院と患者の関係において、医療ミスなどがあった場合に、それを証明するため

 

の証拠が必要となります。しかし、証拠の入手はそう簡単ではありません。

 

もしミスがあった場合、病院は手元にある証拠を処分したり改ざんしたりすることが

 

あります。この悪行を防ぐために、証拠を確保しなければなりません。

 
病院にはカルテを5年以上保存する義務があります。普通は10年以上は保存し

 

ますが、訴訟になりそうだと病院が判断すれば5年経過していれば処分してもい

 

いということになってしまいます。

 

そのため、訴訟を起こす場合は、なるべく早く医療ミスの証拠を確保する必要があります。具体的には、医師や医療機関を相手方として証拠保全の申し立てを行い、裁判官、裁判所書記官、患者側弁護士などが来院し、訴訟で有利となりうる証拠を確保します。この際、病院側はカルテなどの開示を拒否することができますが、合理的な理由がみられない場合、改ざんを疑われたりすることとなり、訴訟で不利なものとなりうるので誠実な対応が望ましくなります。また、事前に提示を求められた資料以外の開示は拒否することができます。
このようにして、通常は訴えを起こす前に証拠を確保し、訴訟の準備をすることになります。

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